彼氏いない歴=年齢の友人について思うこと

長年恋活をしているものの彼氏ができたことがない20代後半の友人(A子とする)から、何度も相談を受ける中でいつも話が堂々巡りしているなと感じたので、彼女の特徴について少し考えてみた。

 

私自身は年相応に恋愛経験があり恋人がいるごく普通の独身アラサー女だ。モテたことはないが人並みに恋愛をしてきたという立場で、A子とは異なる考え方を持っていると思う。

先に述べておきたいのは、A子のことは友人として好きだし、彼女はとても楽しい子で人間的に何の問題もない。ただA子の恋愛観について思うことがあるだけだ。しかしそれを彼女に直接伝える必要は全くないから、ここに自分の中のモヤモヤを吐き出す意味で書き残してみる。

 

①相手の欠点1を100として受け止める

ほんの些細な至らなさを重大で許し難いものとして断罪しがち。人それぞれ許せないポイントは確かにあるけれども、その数が異常に多くて範囲も広い。また、恋活以外の場で出会う店員などの異性に対しても不満を感じ、周囲に憤りを表明することが多い。

 

②人間関係の曖昧さを許せない

友人から恋人への移行フェーズならではの曖昧な思わせぶりやジャブ打ちを、不潔で不誠実なものと考える。いきなり全力告白は勇気がない、お互いある程度好意があると分かってから進みたいという相手の気持ちを思いやることができない。まず相手から好意を宣言されて自分が許可するという明確な申し込みを経ないと、先に進むことを許さない。

 

③相手に人間的高潔さを求めすぎる

言葉と行動に少しでも矛盾点や嘘があると、すぐさま自分に害をなす存在だと決めつけてそれ以上の歩み寄りをやめてしまう。相手の考えが途中で変わったり、本音と建前にズレがあることを容認できない。

 

④相手に何かしてもらうことばかり考える

「こういうことをしない相手がいい」「こういうことをしてくれる相手がいい」ということで頭がいっぱいで、自分が何をできるかという発想がない。常に自分が評価を下す側であり、選ぶのはこちらという上から目線になりがち。

 

⑤0か100かの極端な思考回路

理想の相手かクズの2択思考になっており、極端なジャッジを下して自らの選択肢を狭めている。

 

⑥失敗を恐れすぎる

失敗して恥をかきたくないという思いが強く、自分から行動できなくなっている。常に相手の動きを待って後出しで行動し、行動や感情の軸も相手の言動次第になるため、情緒不安定になりがち。最初から完璧な相手と清廉潔白な恋愛をして結婚したいという白馬の王子様的思考。

 

⑦恋愛を特別視しすぎる

これまで未経験で過ごした期間の長さから、恋愛に対する幻想イメージを作り上げ、素晴らしい恋愛をして一発逆転できなければという思いがある。周囲に賞賛される恋愛でなければ価値がないと考えている。相手と交際に至った後も地続きに人生が続いていくイメージが薄い。

 

⑧相手の好意を当然のものとする受け身姿勢

相手から好意を表明することは当然のことで、自分が許可するかどうかで今後が決まるという女王様的な受け身体制。自分が不快に感じたり生理的に無理だと思えば、そう思わせる相手に原因があるのだから手ひどく振っても構わない、という相手の心情に対する無関心。

 

⑨不要なルールを課すことで選ばれない自分への言い訳としている

結婚を前提とした付き合いでないといけない、明確な告白がないといけない等と恋愛ルールをいくつも設定することで、自分の中での「許せる恋愛」ルートを極端に狭くしている。また、それらを乗り越えられる素晴らしい異性がいないのだから、恋人ができなくても仕方ないという自分への逃げ道を用意している。

 

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書き出してみると自分にも身につまされるものがあった。上から目線でジャッジしがちという点などは、過去の経験において身に覚えがあるので本当に気をつけようと思った。

ちなみに、A子以外にも何人か恋愛経験のない女友達がいるが、不思議なことにみんな価値観や悩みポイントが似通っている。多分、彼女いない歴=年齢の男性にもほとんど同じ問題が見受けられるのではないだろうか。